放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

転換

私にとって男根は知恵の実であったから、結果としてあのとき強姦されて目が開かれてよかったんだと思う。

 

哲学科の同期に「子宮に脳がある」と揶揄されていたくらいなので、最近はあのとき乱暴をされたのでなく、ロボトミー手術を施されたのだと解するようにしている。

 

それがなかったら、私はいつまでも姫野カオルコを読んで共感し、在原業平とか太宰治みたいな人にいつか連れ出してもらえることを妄想するブスのままだったから。

 

昔の自分はホメオスタシスが強すぎた。あれがなかったら、父親の「五か年計画」にも賛同していたかもしれない。ちょっとゾッとする。

(五か年計画とは:五年間勉強をやり直し、国立医学部に入学するまで北予備にぶち込まれること)

 

ああ、でも、人と交わる前に実存を確立させておきたかったし、魂を研鑽するまで他者に魂を見られたくなかったな……。