放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

人生の大分早い時期に、「自分はきっと親の理想に応えられないんだな」ということを悟ってしまい、それ以降ずっと大学受験までに死ななければならないと思っていた。

小学生の頃に『人間失格』を読んで、親の期待に背いた人間の末路の残酷さを知ってしまったのも、希死念慮の一因ではあった。

 

というわけで高校時代の私は隙あらば死のうとしていた。服薬、服毒、入水、真冬の鎌倉湾、教会裏のログハウスから飛び降り等々…。そんな私を見兼ねたのか、当時好きだった女はいつも別れ際に、さようならではなく「生きて帰れよ」と声をかけてくれた。

 

彼女に「生きて帰れよ」と言われたから、もう30も近いのに、生きている。