放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

「親が医者だから調子に乗ってる」というようなことを、同じ大学の、関わったことのない女に言われて一年近く思い悩んでいた。

 

どちらかと言うと、私は父が医者なのが嫌だった。正月早々「ヤッター!心臓手術だ!○○万🎶」と騒ぐ父を見て、人の不幸の上に成り立っている商売な気がしていた。父へのアンチテーゼで、自殺しようとしている人を救いたいから牧師になりかったし、牧師が欺瞞だと気がついてからは教師になって子供の自殺を止めたいと思っていた。(自分自身死にたかったくせにね)(人を助けることによって自分を救いたかったんだと思う)

 

でも夢やぶれてみて、やっぱり人の命を救えるのって医療従事者だけなのかもなと思った。

そして、今はそんなでもないけど、かつてチベットやインドの無医村に出向いたり、世界中の人のために働けるように英語のスピーキングが苦手なのに国際免許を取ろうとした父は、めちゃくちゃかっこよかったと思う。父親を誇りに思うことが「調子に乗ってる」のならそれでもいいや、というのが一年近くの苦悩の末に出た結論である。