放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

聖を鬻ぐ女

「檀くん。二三人の男と通じた女は、これや、ひどい。穢ないもんだ。だけど千人と通じた女は、こりゃ、君、処女よりも純潔なもんだ」 これは二三度、太宰が私に言った言葉である。私は其のたびに肯いた。千人と通じる方は私にもよくわかったが、二三人と通じ…

私信

「僕はこんな格好はしていても、レズビアンじ ゃない。性的嗜好でいえば、僕は男が好きです。つまり女性でありながらゲイです。ヴァギナは一度も使ったことがなくて、性行為には肛門を使います。クリトリスは感じるけど、乳首はあまり感じない。生理もない。…

人間の本質は何処にあるのか考えたことはあるだろうか。 私は人間の本質は魂にあると思う。大学1年生の頃、人間の本質は魂にあるので魂を美しくしたいですと泣きながら倫理神学の教授に詰め寄り意思表示として化粧をせずソフィア・ジャージにジーパン、穴の…

沈思黙考

フォロワーに「人生はプラスマイナスゼロになるようにできているからあなたは過去が辛い分これからいい事があるよ」と言われたのですが「イイコト」はまだありません。 私は親に吐かされているのですが、一向に痩せません。喉に吐き残した海苔が張り付く感覚…

神様のいた島

私にはかつて神様がいたの。神様が死んだ日、ユウカちゃんと神社に行った。渡し船に乗って行ったその神社では、狐が祀られていて、私の神様だった女の子と似ていてそれがまた泣けた。ユウカちゃんも同じ女の子を崇拝していたから、二人で「神は死んだ」を体…

拝啓、ワタナベ君

たとえば、村上春樹の主人公が緑の見える部屋でツナのスピナッチ・ラップを女の子に作らせている時に私はドラッグ・ストアの横で蒟蒻粉のクッキーを齧っているんだ。私の過ごす時間は詩的ではない。貧乏暇なしなのだ。 イノセント・ワールドのドレスを纏って…