放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

雑感

七瀬さんの小説の、主人公が死に際の母親に散々なことをしたのが露見して親族に勘当されるシーンで、父親に「最後になにか言いたいことはあるか?」と問われた主人公が「受験だけはさせてください」って答えたの、すごく「わかる」

怪文書

平野は僕のミューズだった。 締りの良い膣を連想させるキュッとした足首も、肌が弱くて汗をかかないように遅めの時間に日傘をさしながらゆっくり歩いて登校してくる姿も、文字映えして好きだった。 何よりも、平野が、彼女の両親の長年の不妊治療の末に生ま…

考察

「彼女は頭が悪いから、同じ人間だと思えなかった」 だから彼らは女子大の女に暴行してもいいと思ったんだろうし、モノのように扱うことが当然だと考えていたんだと思う。 人生においてほんの一時期だけだけれど、エリートの端くれにいたので、そういった人達…

契約

約束の締結と、それを正しく履行してもらうことの繰り返しが快感だった。 私は本来、他者を束縛したりするのは好きではない。日頃は他者を信頼して、それぞれの生活をもちながら、「約束の日」を待つのが好きなのだ。それが「クリスチャンであるせい」なのかどう…

肉塊

結局のところ君が好きなのは私の「ガワ」にすぎない。 それは単なる女体であって、私という人間ではない。私の人格を全く愛していないから、私が言ったこと全てに言い返してくるんだと思う。 喋ることを制限された私は肉の塊でしかない。 肉欲の対象にするこ…

位相

「今の私が違うわたしでも好きになってくれたかな 中身の部分の魅力にちょっとでも気付いてくれてるかな?」 今の私があるのは、あらゆる因果によるものだ。 例えば、顔が可愛かったら絵なんか書かずにずっと自撮りして中高時代を終えたかもしれないし、共学…

何以

君が「某後輩って可愛いんですか?」と聞いてきたので、彼女の写真を見せたら、「えりなさんがこの顔だったら、好きにならなかったかも」と言われてしまい、ヒェッってなった。 「見た目を好きにならないと中身を知ろうとは思わない」ってHey! Say! JUMPの山田く…

「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」 ジャン・コクトーの一行詩の堀口大學訳であるこの一節が、私はとっても好きだ。 兄から誕生日祝いに真珠のピアスをもらった。真珠そのものも好きなので嬉しかったが、何より私が海を好きな事を憶えていてくれたことが…

just be friends

「巡り逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」 示し合わせたわけでなく、二人が西と東で夜を明かした日の未明に、「眠れないね」とやり取りをしている時に私が送った歌が、上記の紫式部の和歌だった。送った後に、この歌は友情の和歌だ、と…

せめて今日だけは消えないで

しばらく何も書けなくなるくらい、実際に会った君は衝撃的だった。それ関連の感情の機微については一生書けてしまうので、この記事では書かないでおく。 PIKA★★NCHIDOUBLEを聞いていて、「終わったはずの夢がまだ僕らの背中に迫る」という歌詞が刺さりすぎて苦…

spoil milk

自分の中で「終わった」と思っていることを、やり直すということに対する苦手意識が非常に強い。だから、絵をもう一度描くということは無いだろうし、大学院進学への熱も、以前ほどはない……。 昔の恋人に「小説を書け」と説教されていた。もう書けないよ、と泣い…

地獄の番犬

数年ぶりに、全く話題にあげないほうの昔の恋人の演説みたいなのを聞いて知恵熱を出した。相変わらず、頭が悪い人達に対してキレて感極まって泣いていて、啓蒙主義貴族って感じでそこが好きだったなぁと思った。「知識がなくてもいいけど知識に対する敬意が欲…

雑感兼箴言

また宣教師外交をしてしまった。反省している。私に宣教師外交をさせないでほしい。様々なリテラシーを高くしてほしい。自ら様々学んで欲しい。ただそれだけなのに。 知識も学歴も無い人の文書は、棒人間しか書けない人の漫画と同じだと思う。それを作品だと…

後輩

ちぐちゃん(仮名)のことを考えている。 ちぐちゃんはインターネットで知り合った業種の違う商売女仲間の女の子である。私の先輩によく懐いていて、私のことを「先輩の後輩だから」という理由で少し一目置いてくれていた、謎の少女であった。 ちぐちゃんの…

商売女

人を喜ばせるのが好き、なので今の仕事がなんやかんや天職なんだと思う。銀行に入った時も、人を喜ばせるのが好きだからみたいなことを志望動機で言っていたけど、人を喜ばせる仕事ではなかったね、アレは……。 「全員に優しいのは、誰にも優しくないのと同じ…

人魚姫

昨晩、急に声が出なくなった。何を喋ろうとしても、「あ」と「う」の音しか出ない。恋が叶わなかった人魚姫は、声を失って泡になるんだったなぁ、なんてことをぼんやりと考えていた。 (リスパダールを大量に飲んでドーパミン抑制して、筋肉の硬直を取ったら…

幸福論(n回目)

「嫌いな人間が不幸だと嬉しい」なんて絶対に思わないけれど、自分が不幸な時に「幸せ」を見せつけられて苦しくなっている。 なぜ、私は幸せになれないのだろうか。穢れた血が流れているから?親の言いつけに背いたから?(大庭葉蔵みたいなこと言うな…)洗礼式…

差し引き

あらゆるモノは差し引きゼロになるように作られている、と私は思う。だから、お客さんから気持ちを向けられるぶん、恋人から私への気持ちが減っていくんだな、と思って悲しくなる。 「彼女/奥さんに内緒で会いに来ちゃった♡」みたいなお客様が両手で数え切れ…

シルバーの腕時計

つんく♂さんの「シルバーの腕時計」の歌詞が好きだ。「誕生日にもらった腕時計、今も時を刻んでる。美しい思い出たちならとっくに止まっているのに。」ここの対比がすごく好きだ。私があげた時計も、まだ時を刻み続けているんだろうなと思うと、複雑な気持ちにな…

見世

「困難や人間関係を全て相手からの愛で乗り越えられそうな綺麗な顔だね」とお客さんに言われて、いや全然そんなことはねえよ、と思った。 お店にいると10割増くらいで可愛く見えるのだろうか。よくお客さんに「えりなちゃんの将来の旦那様は幸せだね、毎日起き…

当たり前

親からの愛とか、長財布とか、たまごっちとか、恋人と過ごす休日の夜とか、みんながなんの苦労もせずに当たり前に手に入れているものが私にだけ手に入らないことがどうしても許せなかった。当時は世の中の過半数の子供たちよりも自分の方が努力しているとい…

昭和

小学生の頃、文通が趣味だった。もう、誰も返事をしてくれる相手がいないから、あまり手紙を書かなくなってしまったけれど、手紙を書くこと自体は好きなままだ。この前、レコードが好きと言った還暦すぎのお客さんに、私はちあきなおみの「ねえ、あんた」が…

マロテスク

福田花…さんの詩が好きだったので、彼女がアイドルに戻って詩人をやめてしまったことが少しだけ淋しい。 スマイレージでは歌も見た目もゆうかりんが推しだった。それでも自分のことを「まろ」と言ってブログで暴走している彼女はいいな、と思った。 愚痴垢や…

不通

「偏差値が20以上違うと話が通じない」と言う言説は、嘘であると思っていたかった。もしこれが本当ならば、偏差値が74の高校に通っていたので、世の中の半分以上の人と話が通じないということになる。(大学は特殊な学問をするために偏差値がゼロみたいな学…

子宮脳

この時間の上野駅は子連ればかりで心が苦しくなる。自分より若い母親を見ると、男性と同等に社会で稼げなかった上に子袋としても生きられない自分自身の不甲斐なさに気付き、つらい。 10代の女が一番健康な子供を産むらしい。障害のある子供が増えたのは、晩…

精神

君がいなくても世界はまわっていくんだ、ということがとても怖かった。君に必要とされている時だけ私にとって世界ー内ー存在が成立している、と思っていた。君の心の内に実存を失った私は、私のままであるのだろうか。君のことを好きでなくなってしまったわ…

雑感集

人生で射精できる回数には限りがあるのに女の中に出さない選択肢があるんだなぁ、とヤバいキリスト教異端の信者みたいなことを考えていた。「愛の家族」の話を中学2年生の時に聖書の授業で聞いた時、クラスメイトがみんなドン引きしている中、キラキラした目…

行為義人

女の子なのに、今までの人生で「結婚したい」と思ったことがないのヤバいよね。あんなに好きだった某北海道の人とも、結婚したいとは露ほども思っていなかった。酸っぱい葡萄とかじゃなくて、ほんとに。周りには「元彼と結婚できなかったら香港で死のうと思…

愛とか恋とか

「相手都合で別れるということは、面白い面白いと読んでいた本が急に取り上げられてしまうようで、とてもつらい」というようなことを大学2年の夏にTwitterで言ってそこそこ炎上した。 そもそも「好き」が何かよく分かっていないし、未だに付き合うとか別れる…

神愛

絶対的な愛なんて、神からの愛以外に存在しないんだから、どうしたって自分が人間から愛されてるかどうかは相対的なものになってしまう。他者と比べると惨めになるから、本当は比べたくないんだけど……。 他の子がしてもらったことで、自分がしてもらっていな…