放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

シルバーの腕時計

つんく♂さんの「シルバーの腕時計」の歌詞が好きだ。「誕生日にもらった腕時計、今も時を刻んでる。美しい思い出たちならとっくに止まっているのに。」ここの対比がすごく好きだ。私があげた時計も、まだ時を刻み続けているんだろうなと思うと、複雑な気持ちになるけれど。

 

時計が好きな人だった。少なくとも3つは時計を贈った。ロレックスやハリーウィンストンじゃなくて、ハミルトンが好きなところが好きだった。いや、これはきっと好きな人補正のせいでそう思うだけであって、多分君がロレックスが好きでも君のそういうところが好きだったんだと思う。全部が好きだった。

 

今年は「誕生日おめでとう」ってLINEをしなかった。「地震大丈夫!?」とか「今日休んでたから心配」とか女の子と会話したいだけの下心100パーセントで送られて来るLINEが気持ち悪いものだと水商売で学んだから……。

 

君とはもう一生会えないかもしれないのが寂しい。

ずっと好き、「シルバーの腕時計」と「記憶の迷路」を聞きながら、いつも君のことを思い出す。

「来世ではまた好きになることもあるかもね」と言っていた言葉だけを拠り所にしている。来世まで、私の贈った時計が秒針の音で君の奥さんを威圧し続けて欲しい。