放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

真綿で首を絞める

新しく時計を買った朝、これから刻まれる「時」が幸せであることを願って腕に巻いた。そして願い通り幸せな1日であったので、自慢をさせて。

 教授に質問したらえらく感心してもらえてレスポンス授業をしてくれた。ディスカッションで話したイギリス人の女の子にわたしもイギリスの血が入っていると言ったら笑顔でハイタッチしてくれた。温かい手。授業が終わるとチョコレートをわたしの筆箱に入れていたずらっぽく笑ってた。研究室へ向かう。研究室の仲間たちとたわいもないことを話し時々神学論争をするのが私は好きだ。今日は九州男児の話とロゴスの話。エレベーターで好きな先輩と会う。偶然は運命です幸せです。空き教室でレポートを書く。輪廻転生とラブの話。着てきた赤いニットワンピを褒められる。いちごみるくの妖精みたいな格好をしたわたしのアイドルの後ろで授業を受ける。今日も推しが可愛くて幸せ。5限後の酒は身に染みる。女子会は女子校出身なのでエモくなっちゃう。お店は私たち以外誰もいなくて、プチトリアノンみたい!と思った。

 私が幸せなことは昔の恋人たちは知らなくていい。彼ら彼女らは、私が不幸だと思って憐れみながらも救ってくれないのがいい。「自分を選ばなかったから不幸になったんだよ」と心のどこかで思っていていいよ。君がいなくても幸せを感ずる私は君の認識論にいないのウケるね。一人で歩くの楽しすぎて独歩ってハンドルネームにしたいくらいだよ私は。なんて全部嘘だけど。幸せはいつかくる不幸のために積まれてるんだ。まるで真綿で首を絞めるように。