放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

友愛

好きな人の紡ぐ言葉があまりにもアヤカちゃんの詩に似ていたので驚いている。なので今晩は悶々とずっとアヤカちゃんについて考えている。

 

私がアヤカちゃんに向けて高校生の時に書いた詩。

 

ラプンツェルのように長い髪を三つ編みにして、私より色素の薄い光彩から虹色の光を放つあなた。あなたのその蜂蜜のかおりのする、愛を知っているくちびる、に触れた時。私はあなたを愛せないことを知った。

 

「愛を知っているくちびる」は両親に愛されていること、具体的に言うと私と同じ病気のあなたのために母親にパンもハムも手作りにしてもらえる程愛を注がれていることを揶揄して書いたのが、今になって思えば本当に意地が悪くてびっくりする。

 

あの夜、私に「抱いてください」と言った貴女は震えていた。パステルカラーの紫と黄色のチェックの、フリルで縁どられた可愛らしい下着を、私は乱暴に剥ぎ取ったのを憶えている。

 

アヤカちゃんになりたかったんだ、だからアヤカちゃんが私を好きなのが理解できなくてうっとおしくてムカついてた。

 

哀れみは理解から最も遠い感情だと思っていた。

 

pitty is akin to love

倫理神学の教授の言葉

あなたは私が哀れだったから愛してくれたんだね。

 

あなたの絵を描くのには不自由そうな小さな可愛い手は、馬に噛まれてしまったそうだね。

 

あなたも今、北の地にいるんだね。私の好きだった人達はみんな遠くへ行ってしまう。横浜にしがみついているのは私だけ。あなた達が帰ってこられるようにいつでも寝屋をととのえています。