放蕩娘日記

人生が辛い倫理オタクのブログ

liar

青い油絵具に、少しだけ赤を混ぜるととても深い青になるんです。だから、嘘をつく人は現実を伝える時に少し面白くするためのエッセンスとして、嘘を使っていただけなのかもしれません。最初は。

 

私の周りにいる嘘つきの女たちは、どんなメンタルなんだろう。私に対して、自分をよりよく見せようと嘘をついている、ということは私のことが好きなのかしら……と虚言癖の女に中高時代入れ込んでいたけど、私以外の人にも嘘をついていたようで、ガッカリした。でも大学時代ちょっと好きだった女の先輩も、虚言癖のケがあって、私は嘘つきの女が結局ずっと好きなのかもしれない。

 

人間の日常なんてつまらないわけだから、嘘を語った方が面白いのはそうだし、嘘つきの話はそりゃ魅力的だよね。

 

でも好きな人が、嘘つきの女の嘘を信じてたら発狂するかもしれない。あの人は嘘をついているのに、と大声で叫んでしまうかも。叫んだところで、相手は女の嘘に耽溺しているわけだから、私が悪者になるだけですが……。

 

店で嘘の経歴を話さざるを得ない今がとてもつらい。年齢から専攻まで、客が本人に辿り着けないよう、巧妙に嘘を混ぜて話さないといけないことが私には難しい。私も息を吐くように嘘がつける女に生まれて無双したかった。嘘つきの貴女たちが羨ましい。